the 修行 第11回
今回のテーマ
- 物理的な要素を考えたダンス
- 踊る時の手はどうすればいいの?
手の振り付けがない時どうしたらいいのだろう?三つの視点から考えよう
心
- 物理的な要素を考えたダンス
物理的ボディーコントロール
ボールをA地点からB地点に運ぶとき、2つの方法を考えてみよう
- ボールを手で持って運ぶ
- ボールを投げる
踊っている時 手を動かす時も、2つの方法で考えてみよう
- 手を自力で動かす
- 手を投げる
1の手を自力で動かすのは簡単にできます
2の手を投げるはどうでしょう?
手を投げるのは難しそうですね
まず投げる為には土台である身体で投げる動きが必要ですね
そして最も重要なのは脱力です
投げられるものは何かに固定されては投げられません
完全に浮いている必要があるからです
腕に力を入れると手は固定されてしまいます、脱力することが投げられる為の絶対条件なのです
物理的要素を知ろう
物理的要素を知り、それをコントロールする事がダンス上達の必要条件です
まずは物理的要素をリストアップしてみます
- 重力
- 浮力
- 遠心力
- 慣性
- 摩擦
- 反発力
- 推進力
- 張力
- 弾性力
自然界に存在するこの力は踊る時にプラスにもマイナスにも働きます
プラスになるなら使うほうがいいし マイナスになるなら軽減するほうがいい
物理的ボディーコントロール + マンパワー
① 物理的な要素を ”起こり” という始まりのカテゴリーでとらえ
② その後の動きを ”物理的に自然な動き” をベースに
③ 最小限の人の力で調整する ”補助” をする
①は マンパワーor 物理的 ②は 物理的 ③は +マンパワー
技
一つの音を表現する為にすべてのパーツを使う
踊るという事は 動くという事 動くスピードが音表現に繋がる
身体の動き全てのスピードを揃えよう
- 身体の伸縮
- 股関節の伸縮
- 膝の伸縮
- 肘の伸縮
- 首の伸縮
全てのパーツが同じスピードで動いた時、純粋な一つの音を表現できる
体
- 踊る時の手はどうすればいいの?
踊る時の手はどうすればいいのか困ったことはありませんか?
手の振り付けがあるときはいいのですが、振り付けが無い時固まっていたりぶらぶらして困っている人はダンスの質を下げてしまいます
どうすればいいかかんがえてみましょう
3つの視点から手の位置を考えよう
バランス・運動的・音的の三つの視点から手の位置や動きを考えてみましょう
① バランス
身体が倒れないようにバランスをとるために手を使ってみよう
右に倒れそうなら左 後ろに倒れそうなら前
重心が傾いた時 常に逆へ手の重みを移動することでバランスがよくなり
バランスを保つために使っていた筋肉の負担を軽減してあげましょう
最初は意識して手の位置を逆振りしてみて、馴れてきたら自然に動くようにするべきです
その為に脱力が必要です
脱力し 手の動きに自由をあたえれば本能で手はあるべき場所へいきたがります
バランスをとることは人の本能と反射で行えます
片足で立って倒れないようにバランスをとってみてください
きっと手が勝手にバランスをとるために動き出します
その時の感覚を 踊る時にとりいれる意識をすることから始めましょう
② 運動的
歩く時や走る時、手は歩きやすく走りやすい動きをします
その運動を最高の状態で行う為に邪魔しない もしくは 手伝う動きをすれば
運動のパフォーマンスは良くなります
手は踊りがしやすい動きで踊りを補助するべきなんです
重心対しての的確な位置を取り、動きに対しての補助的な動きをすれば
より踊りやすくなります
③ 音的
踊っている時、身体の動きは音を表現するために動いています
動きのスピードによって見える音は様々な音の質感を生み出しています
身体の動きが表現している音に同調するように手も動くべきです
同じスピードで動けば 手もダンスしていることになります
必ず同じでなくてもいいですが
重要なのは手が音を表現しているということです
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